食事代わりに効率よく栄養補給できるのが「
バランス栄養食品」です。普段不足しがちなビタミンやカルシウム、植物繊維を手軽に摂取でき、おいしさを強調したバランス栄養食品なども一段とラインナップが増えてきている。
栄養バランスを崩す場合もあるので、過度な依存は禁物ですが、朝の忙しい時間や、仕事に追われ満足な昼食が取れない時などの空腹感解消には便利です。
選ぶ場合は、自分の食生活を見直し、自分にはどんな栄養素の補給が必要かを考えながら選びましょう。
バランス栄養食品は、約２０年前に登場し、最近は新製品が続々と登場して、商品群は多彩になってきています。
アサヒフードアンドヘルスケアは主に女性に照準を合わせた「
バランスアップ」ブランドを扱っており、２００１年に発売した主力の「
クリームブラン」シリーズは、植物繊維の豊富な小麦の外皮（ふすま）を使い、目の健康によいブルーベリーや完熟つぶつぶ苺がそのまま入った爽やかなヨーグルトクリームを、カカオの香り豊かなビタービスケットでサンドした商品の「バランスアップフルーツクリームブラン」で、おいしく食べながら、女性が不足しがちな鉄やカルシウムなどを摂取できるように工夫されている。また、クリームチーズにモツァレラチーズをブレンドしたコクのあるクリームを、サクッと香ばしい小麦ブランビスケットでサンドした「バランスアップクリームチーズブラン」などがある。
朝食用にはもちっとした食感の全粒粉入り一口サイズのパンが５個入った「ベイカーズ」シリーズも食物繊維、カルシウム、鉄、ビタミンなどが補給でき、味も「クルミとレーズン」や「密リンゴとメープル」など女心をくすぐるような味が揃っています。
明治製菓の「パーフェクトプラス」はケーキタイプの品揃えが豊富で、１０種類のビタミンと鉄、カルシウム、コラーゲンを配合し明治製菓ならではの付加価値をプラスしたバランス栄養食品です。その付加価値とは、体に大切な５大栄養素である、
１．体の機能の意地と調整に欠かせない栄養素『ミネラル』
２．筋肉や肝臓に蓄えて体を動かすエネルギー源の『糖質』
３．かぜの予防や疲労回復などコンディションづくりをする『ビタミン』
４．少量で大きなエネルギーとなる効率のよいエネルギー源である『脂質』
５．筋肉や血液の材料となるほか、皮膚、ホルモンなどを作る『たんぱく質』
「パーフェクトプラス」シリーズはさらに、コレステロールなどの有害な成分を吸収して体の外に出す働きをする『植物繊維』をプラスしています。
忙しい現代を前向きに生きる人の食生活をサポートするため、必要な栄養素を効率よく、バランスよく補給できる『食生活サポートフード』としてお応えします。欲しい栄養を即効チャージできる「ゼリータイプ」手軽に食べられる5種類の「バータイプ」お菓子感覚の「バランスミックスビスケット」クラッカーをスープに浸して食べられる「スープ&クラッカー」があります。味もフルーツ味のほかにチョコレート味もあり、ココアを練り込んだ生地でチョコレートを包み甘さを抑えて飽きがこない味にしています。
江崎グリコの「毎日果実」はみねらるや植物繊維を豊富に含んだドライフルーツを、パン生地で挟んで焼き上げている。フルーツが全体の約半分含まれており、砂糖などの甘味料を使っていないので、４枚１袋でも８０キロカロリーしかない。味もレーズン、アップル、プルーンの他に、クランベリー、ブルーベリーなどを材料とした「ミックスベリー」味もある。
ハウス食品の「ピュア・イン」は、黒ゴマ、ブルーベリー、バナナなど健康や美容に酔いといわれる食材を、焼き菓子の内部に含ませている。「黒ごまのソフトクッキー」は、抗酸化作用のあるセサミンを、一箱で黒ごま１５００粒分摂取できる。「野菜とフルーツのソフトクッキー」は一日の所要量の３分の一のビタミンＡとレタス一玉分の植物繊維を含んでいる。
ナリスアップコスメティックスの「ぐーぴたっ」はこんにゃくの主成分であるコンニャクマンナンを配合し、植物繊維を豊富に含むので空腹感をやわらげる。名前も「おなかがグーグーと鳴るのを抑える」とそのものずばりのネーミングだ。ビスケットタイプは、１枚約20キロカロリーでダイエットで不足がちな鉄分やカルシウムの補給に適している。
元祖栄養食品である大塚製薬の「カロリーメイト」は、国内シェア50％の定番商品であり、お菓子としての美味しさではなく、バランスのとれた栄養補給を最優先したシンプルな味になっている。
固形タイプの「ブロック」は一箱４本入りで、ゼリータイプや飲料タイプと比べ、空腹感を抑える脂質を多く含んでいる。味はチーズ味、フルーツ味、チョコレート味、ベジタブル味の４種類だが、たんぱく質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルの５大栄養素に植物繊維を含みどの商品でも栄養面はほぼ同じで、ビタミンだと一箱で必要量の約半分を摂取できる。
１日３食をバランス栄養食品で済ますのは危険であり、あくまで不足がちな栄養素が何かを考え、自分にあった栄養補給のために食べる事を肝に銘じておきましょう。
栄養摂取の基本は、１日３食キッチリ食べる事。栄養食品はあくまでもホ所食品です。ビタミンやミネラルは豊富でも、たんぱく質や糖質が少ないなど栄養バランスが充分に摂れないものが多いことに注意したい。不足がちな栄養素の補給には有効だが摂りすぎも禁物です。厚生労働省が定めている１日の
許容上限摂取量を越えないように成分含有量のチェックも大事です。
朝食代わりに食べる場合は、全体の栄誉バランスを考慮しできるだけ多くの栄養素を含んでいる栄養食品を食べ、ミネラルが少なければ天然にがり入りのミネラル水と一緒に、ビタミンが少なければ野菜ジュースを一緒に飲むなどすればよい。間食用であれば、カロリーが少なく、パソコンで疲れた目を休めたい場合はブルーベリー入りなど、自分が摂りたい栄養素を含んだものを選びましょう。
ちなみに、「保健機能食品（栄養機能食品）」と表示された物は、食品衛生法でビタミン類やミネラル類の含有量が、１日の摂取目安量の上限・下限の範囲内にあることを示すものであり、厚生労働省の個別審査を受けた特定保健用食品とは区別されます。
